小倉拓議員一般質問_20240617
令和5年第4回伊達市議会定例会一般質問
小倉拓議員
・移住、定住業務及び市民活動支援について
・芸術文化振興事業について
・「街の書店」への支援について
議事録
◆7番(小倉拓) 第2回伊達市議会定例会において一般質問させてください。大きく3つあります。
1つ目、伊達市における移住定住業務及び市民活動支援についてでございます。新型コロナウイルス感染症の法的な扱いが2類から5類に引き下げられ、1年が経過しました。人流も回復したと言われる今、伊達市における移住定住政策業務及び市民活動支援等々の市民の居場所づくりに係る業務について3点質問させていただきます。
1つ目、移住・定住「人の誘致」推進業務の委託内容について伺います。
2点目、移住・定住「人の誘致」に係る事業の今までの成果について伺います。
3点目、移住・定住「人の誘致」に係る事業の今後の展開について伺います。
大きな2点目でございます。伊達市における芸術文化振興事業について。第7次伊達市総合計画の中の施策にありますように、歴史、文化芸術を生かしたまちづくりは我が地域にとっての大きなテーマの一つであります。つきましては、伊達市における文化芸術の振興について以下3点質問させていただきます。
1点目、伊達市における文化芸術振興の現状について伺います。
2点目、噴火湾文化研究所並びにだて歴史文化ミュージアムの現状について伺います。
3点目、伊達市における文化芸術振興の今後の方向性について伺います。
大きな3点目でございます。伊達市におけるまちの書店の支援についてでございます。令和6年3月5日、経済産業省が大臣直属の書店復興プロジェクトチームを設置したことが話題となりました。いわゆるまちの本屋さんを地域文化の重要拠点と位置づける内容となっております。そこで、伊達市としての地域書店に対する考え方について2点質問させていただきます。
伊達市における書店の現状認識について伺います。
2点目、伊達市として書店との今後の関わり方について伺います。
以上、よろしくお願いいたします。
○議長(辻浦義浩) 市長。
〔市長 堀井敬太登壇〕
◎市長(堀井敬太) 小倉議員の移住定住業務及び市民活動支援についてのうち、移住・定住「人の誘致」推進業務の委託内容についてのご質問からお答えをいたします。
業務委託の内容につきましては、本市及び西胆振への移住定住の相談窓口及び移住に関するホームページ等の運営管理のほか、市内団体やサークルの立ち上げ及び交流活動の支援、各種情報発信等について委託しているものです。
次に、移住・定住「人の誘致」事業の成果についてでありますが、委託業務を開始した令和2年度から令和5年度までに約130件の移住相談を受けており、そのうち9件が移住に至っております。
次に、移住・定住「人の誘致」事業の今後の展開についてでありますが、移住事業については関係人口の増加も含め本市を知っていただくそのきっかけになることから、必要な取組であると認識しております。また、移住後も安心して暮らせるまちとするために、子育て、教育環境の充実、雇用の場の創出等様々な施策を組み合わせ、住み続けたいと思っていただける魅力あるまちづくりを進めてまいります。
以上、答弁といたします。
○議長(辻浦義浩) 教育長。
〔教育長 影山吉則登壇〕
◎教育長(影山吉則) 小倉議員の芸術文化振興事業についてのうち、文化芸術振興の現状についてのご質問からお答えいたします。
文化芸術振興事業といたしまして、巡回小劇場、NPO法人伊達メセナ協会への補助、西いぶり定住自立圏文化事業等により市民に芸術鑑賞機会を提供するほか、伊達市文化協会加盟団体への補助、市民総合文化祭の開催等により文化に関する市民活動の活性化を図っております。
次に、噴火湾文化研究所及びだて歴史文化ミュージアムの現状についてでありますが、噴火湾文化研究所では絵画教室を、だて歴史文化ミュージアムでは企画展としてシャーマンコレクションや絵画、写真等の展示を行っております。
次に、文化芸術振興の今後の方向性についてでありますが、市民が日頃から文化芸術に触れる機会を提供し、豊かな感性や個性を育むことができるよう現在取り組んでいる事業等を継続してまいりたいと考えております。
次に、まちの書店への支援についてのうち、書店の現状認識についてでありますが、現在市内には3店舗の書店が営業しておりますが、インターネットによる販売及び電子書籍の普及等により店舗数が減ったと認識しております。
次に、書店との今後の関わり方についてでありますが、経済産業省の書店振興プロジェクトチームの動向を見つつ、本市の対応について考えてまいります。
以上、答弁といたします。
○議長(辻浦義浩) 7番、小倉議員。
◆7番(小倉拓) ありがとうございました。それでは、追加で質問させていただきたいなと思います。
本論に入る前に副市長にお伺いをいたします。ちょうど副市長に就任されて1年間がたつのかなというふうに思っております。初心者マークも外れたところかなと思っております。長く市の職員として活躍されてきた星副市長ですけれども、見る風景も変わってきたのかなと思いますけれども、1年間総括していかがですか。
○議長(辻浦義浩) 副市長。
◎副市長(星洋昭) 副市長に選任同意を受けまして約1年たつものだというふうに認識しておりますが、その当時議会の中で自分自身をもとより微力というふうにお話しさせていただいたところですけれども、この一年想像以上に厳しい課題が多くありまして、堀井市長の政策の推進に手助けできたのかとか、職員の皆さんが働きやすい職場づくりに寄与できたのかというふうなことを考えますと、反省が多いものというふうに思っております。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員、通告以外のことはあまり質問しないでください。
◆7番(小倉拓) 申し訳ございません。一応自分なりに組立てがございます。
市長も同じく1年ちょうどたつわけですけれども、市民の方からは非常に動きが見える市長だと。確かに懇親会にもいらっしゃいますし、先般海浜清掃のときにも駆けつけてくださって、活躍をされておりました。その一方でとある懇親会で、とある企業の社長から副市長って誰だっけということを言われました。もちろん水面下で辣腕を振るわれていることは私は重々承知しておりますけれども、目立つ市長の一方で、副市長が本来の活躍が目に見えていないのではないかということをちょっと危惧しております。市長、副市長といいますと、市の行政のツートップであると認識をしております。我々が副市長というと、消防から上がった伝説的な副市長がございます。今でもその方の名前が出てきます。もちろん市の内部で汗をかいているのは重々承知をしておりますけれども、そこの部分もうちょっと目立ってもいいのではないのかなというふうに思っております。
何が言いたいかといいますと、貴重な人材の使い方についてでございます。星副市長は、本当に市の職員からも悪い声ひとつも聞いたことありませんし、本当にすばらしい行政マンだと心から思っている、皮肉でも何でもなく心から、額面どおり取っていただきたいなというふうに思っております。ビジネス書なんかを読むことが私も多いのですけれども、社長がしてはいけない仕事のようなことを昔読んだ記憶があります。手が空いていても、これはその考え方ですけれども、社長が電球を取り替えてはいけませんというようなことを昔読んだことがあります。もちろん公選職ではありますので、市長が表に出るのはPRも含めて当然ではありますけれども、人の使い方、人材の使い方という部分について市長の、総論的で構いませんので、見解をちょっと伺いたいなというふうに思います。
○議長(辻浦義浩) 市長。
◎市長(堀井敬太) お答えをいたします。
まず、副市長は本当にすごく活躍いただいておりまして、私がなかなかかゆいところに手が届いていないもので、そこのところを十分やっていただいておりまして、本当に日頃から感謝しております。そういった意味でも私だけでは全く回らなかった内部のところも、すごく円滑に回していただいているというふうに認識をしております。
また、今人材の活用といいますか、そういったところでありますけれども、基本的には適材適所というところと、あと人材育成という面では、それぞれの皆さん持っている力よりもちょっとだけ上のことを役割として与えるということが私は大事だなというふうに思っております。適材適所は言うまでもないですし、ご自身の持っている力よりもちょっと上のものをというのは、やはり組織の成長性であるとか、それぞれの人のキャリア形成ということを考えたときに私は必ず必要なものだというふうに思っております。もちろんこの2点を重視してやっております。そのほかにもそういった人材育成について話すと長くなるので、割愛させてもらいますけれども、もちろんウエルビーイングであるとか、それぞれの職員の方の働きがいとか、そういったことも本当に重要な要素だと考えております。
以上でございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) ありがとうございました。よく分かりました。
ここから本論に入っていきたいなというふうに思います。移住定住の業務についてでございます。移住・定住「人の誘致」推進事業でございますけれども、こちら外部に委託に出しているかと思います。委託料は幾らになりますでしょうか。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) 令和6年度の委託料になりますけれども、2,175万1,000円になってございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) それは委託先はどちらになりますか。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) 伊達観光物産公社でございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) それでは、その委託に至るプロセスといいますか、どのような形で委託をしているのか、そこの部分についてお伺いします。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) もともとご存じのとおり市直営でやっていた事業でございますけれども、物産公社ができたことといいますか、あったことによって、市でやるよりも移住定住だけではなくてその後のいろんな構想の中で物産公社、コミュニティ推進室の中でやったほうがいいのではないかというようなことがあって、委託に至ったというようなことで認識をしてございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 委託の方式として、すみません、私も詳しくはないのですけれども、性能発注とか仕様発注とかいう形式があるように思います。何が聞きたいかというと、仕様書に定められて定型的な仕事を振っているのか、それともある程度の裁量をもって、その委託先の団体の裁量でもって委託をお願いしているのか、その辺の部分についてはどのようになっていますでしょうか。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) 市長から1次答弁でお答えをしましたとおり、大きなところは仕様書の中でうたっております。ただ、移住の相談ですとかというところですので、細かいところまでは仕様書の中にうたうことはできませんので、そこはある程度現場の裁量に任せてやっていただいているような状況になってございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 委託の形態は随意契約でしょうか。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) そのとおりでございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 一般的に委託を出す場合には競争入札等々が妥当で、やむを得ない場合には随意契約というのが一般的な考え方となるかなと思います。随意契約になっている理由をお教えください。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) 先ほど仕様書の中身を大きくご説明いたしましたけれども、1つは大きなところとして市の移住定住ということと、また市民活動の支援ということがございます。そういったことを考えますと、当然ながら市内の業者でなければなかなか難しいところはあるかなというふうに思いますし、また移住ですとか市民の状況を分かっているような職員がいないとなかなか難しいかなというようなところでございます。先ほどお話をしましたとおり、もともと直営でやっていた職員がいるということも1つ大きな理由にはなるかなと思いますけれども、一定程度制度も知らないと、移住に関してもいろいろ支援策がございますので、そういったところも分かっている職員がいるというようなことで随意契約というようなことでさせていただいております。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) ありがとうございます。私も事前にこの移住定住市民活動推進事業の委託に関しての仕様書を事前資料として頂戴をしております。業務の目的として、高い専門知識、豊富な経験を有する事業者に業務を委託をするというような目的も書かれております。随意契約に値する理由かなというふうに思っております。その一方でフットワークはそこまでスムーズではないようなこともうわさで聞いたりもします。先ほど市長のほうから人を使うに当たってはちょっとだけ上の役割というキーワードが出ました。こちらの物産公社の中のコミュニティ推進室に期待をすること、なぜ物産公社を随意契約で何を期待してという部分について考え方をお聞かせください。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) 何を期待してといいますか、直営でやるよりも、今フットワークがあまりよろしくないというようなお話もありましたけれども、実はそうでもないのかなというふうに私自身は感じてございます。実際的に移住をしてきた方々とつながりを持っているような状況にもございますし、そこの判断というのはそれぞれ感じ方が違うのかなというふうにも感じてございます。そういった細かい対応ができるということもございますし、また英語ができるということも1つ大きいのかなというふうに考えてございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 一般的に行政が民間に業務を委託する場合の最大の効果は、コストの削減だと言われております。その一方でさっきお話にもありましたように委託料として2,100万計上しております。ここの部分について、この委託費2,100万が妥当かどうかについてお考えをお聞かせください。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) 年間二千数百万の委託料に対して移住の実績が年間数件ということだけを切り取りますと、確かにそこに費用対効果がどうなのだというようなことは分からなくもないのですけれども、それ以外にも見えないところでの活躍ということもございますし、実際にはこの手の質問には以前にもお答えをしたことがありますけれども、事前に移住の相談があって、なおかつ実際に移住してきたというような報告が何らかの形でなされなければ移住の実績としてカウントできないというような状況にございますので、目に見えない部分での実績というのはもう少しあるのだろうなというふうに考えてございます。
また、どこも同じようなことをやっているような状況にございますので、言ってみれば取り合いみたいなことになってございますので、件数だけをもって委託料との比較で費用対効果と言われますと、なかなかそこは判断が難しいところかなというふうに考えてございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 費用対効果の部分も聞こうと思っておりましたけれども、他市町村の移住定住に係る費用等々を含めて市町村比較やっていますでしょうか。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) 今回ご質問いただくに当たって近隣、2か所ですけれども、確認をしてございます。2か所とも正職員一、二名プラス地域おこし協力隊が1か所は入ったりというようなことがございます。事業費的には500万から1,000万程度の予算を確保しているということでございますので、人件費も含めた事業費という意味ではあまり大きな差はないのかなというふうに感じてございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 私も隣町、室蘭の令和6年度の予算、ホームページに公開されていました。移住定住事業に493万とありました。あわせまして、私も私なりに近隣の市町村に、資料は頂きませんでしたけれども、聞きに行く機会を持ちました。確かにちょうどこの仕様書にもありますように西胆振の移住定住の促進に係る事業というのも3本柱の一つになっております。3市3町ですか、全部聞きに行ったわけではありませんけれども、聞きに行くと伊達市さんが物産公社でやってくださっているのでということで声はいただきました。フットワークよく、私さっきフットワークよくないと言ってしまいましたけれども、よく動いているというのは近隣の市町村からも聞くところであります。ところが、ポータルサイト的に西胆振に例えば東京や大阪からポータルとして、入り口として入ってくる情報は、伊達がほぼ請け負っているというような言い方をしております。何が言いたいかといいますと、伊達が2,000万拠出してポータルサイトを作り、伊達が委託をした先の職員が西胆振圏域でフットワークよく動く一方で、その人たちが伊達に必ずしも来ないのではないのかなという問題があるのかなと思います。先ほどの同僚議員の質問と根本は似ているのではないのかなというふうには思うのですけれども、ほかの市町村から話を聞くとよく動いてくださるという一方で、その動きが市内の人間からすると見えてこないという問題があるのではないのかなというふうにちょっと感じてしまいます。その辺の認識いかがでしょうか。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) あまり私の口から申し上げたくないのですけれども、やはり全国的な知名度ということを考えますと、伊達市に関してはまだまだ低いのかなというふうに思ってございます。そういった意味では、近隣の洞爺湖町ですとか登別ですとかという有名な温泉地がございますので、そういう入り口で入ってくる方々を伊達市にも少し目線を向けるという意味ではチャンスはあるのかなというふうに思ってございます。一方で恐らくはそこで負担金なんていうこともお考えなのかなというふうには思いますけれども、活動自体が、先ほど議員からもありましたとおり、費用対効果が、活動の動きが見えないというようなところがありますと、これまたその分を請求するというのもなかなか積算が難しい話になるのかなというふうに思ってございますので、その辺はただ考え方としては同じく思うところもありますので、ちょっと検討してみたいなというふうに考えてございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) これも聞き取りをした部分ですけれども、ポータル部分については、入り口部分については伊達市さんが、物産公社さんがやってくださっていますと。我がまちは、これは移住定住に関する根本的な考え方にはなるのですけれども、不特定多数に移住定住を働きかけるのは効率が悪過ぎると。うちのまちはピンポイントにアクセスをしていると。そこに予算を突っ込んでいるということを言っておりました。その地域からすると、そういう考えになるのは当然だろうなと思う一方で、私この話を聞いてやっぱり悔しい思いがありました。
また、今部長が伊達の知名度がまだまだだと言いました。例えば西胆振を入り口としてアクセスをしてきた場合に、全国的に有名な温泉地がある登別であるとか、サミットをやった洞爺湖町であるとか、むしろそっちに流れるのが当然なのではないのかなというふうに思ってしまいます。ここはまだまだ考える余地があるのではないのかなと思いますけれども、市長、その辺いかがお考えですか。
○議長(辻浦義浩) 市長。
◎市長(堀井敬太) お答えをいたします。
今議員からご指摘いただいたようなデメリットの部分もあるかなと思うのですけれども、先ほど部長が表現したように、私は入り口としてはやっぱり3市3町を見ていただく中で、様々な選択肢も考えていただいた上でどこに行くかということを決定していただいたほうが定住の確率も、恐らくですけれども、上がるでしょうし、その中でほかのまちの今議員おっしゃられた洞爺湖町であるとか登別市というところの名前を借りながらというところは恥ずかしい面もありますけれども、そうした中で伊達市ということも知っていただいて、実際に来たら伊達のほうが住みやすいではないかというところも感じていただく一つの窓口、入り口としましては、3市3町でやるのも私は一つの戦略ではないかなというふうに捉えてこの事業は進めておるところでございます。ただ、その見直す余地というのは私はないわけではないというふうに思いますので、どういう形が最適かというのは常に考えていきたいというふうに思います。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) ポータルサイトの話をさせていただきましたけれども、例えば都心から、東京などから北海道の移住を考えるときに、北海道のホームページに飛ぶとそこからリンクが貼られていまして、一般社団法人北海道移住交流促進協議会がつくる北海道に住もうみたいなサイトに飛びます。ここが一般社団法人ですから決算書も出しているのですけれども、5万円を道内の153市町村から集めて、それと事業収益が3,400万あります。何が言いたいかというと、伊達市が拠出しなくても既にもっと大きな入り口あるのではないかということを考えてしまいます。この年会費の5万円、伊達市も拠出していますよね。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) 負担金として5万円支出してございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) ピンポイントで西胆振、市長のお考えも分かるのですけれども、やはり限られた予算の中で何でもかんでもできないという発想になってしまいますので、利用できるものは、もっと大きなポータルサイト北海道で1個ありますし、そこのところのお金の使い方のバランスというのは、より緻密に考えてしかるべきなのではないのかなというふうに考えます。
続きまして、実績の部分ですけれども、先ほど答弁がありましたとおり、令和2年度から5年度までで130件の移住相談、9世帯が移住、4年間で9件の移住ということになっております。この数字についてはどのように認識されておりますか。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) もちろん成功しているところと比べると少ないのだろうなというふうには思いますけれども、人口3万少しのまちですから、年間二、三件あるというのはまあまあやれているのではないかなと思いますし、先ほども答弁しましたとおり、まだ見えない部分というのがここにはプラスアルファであるのだろうなというふうに思いますので、その点もご理解いただければなというふうに思います。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 理解しているつもりではございます。
総務省が、これホームページに落ちていますけれども、地方への人の流れの創出に向けた効果的移住定住推進施策事例集というのを公開しております。日本で24ですか、事例が出ています。北海道からは栗山町が出ております。ちなみに、栗山町ですけれども、移住定住のデータを市のホームページに出しております。令和2年度、19世帯34人移住、令和3年度、25世帯40人移住、令和4年度、23世帯44人移住。先ほど部長は、人口3万人のちっちゃいまちと言いましたけれども、栗山町人口1万人です。もちろん立地条件等々で要素は違いますし、栗山町なんかに関しましてはファイターズの監督の栗山さんが住んでいるとか、PRも上手だなと思っております。ちなみに、栗山町が移住定住にかけている予算が令和6年度予算で1,879万円です。この中には空き家対策も含まれての1,879万円です。ちなみに、移住コーディネーターの配置、5人配置とありますけれども、ここで267万円です。単純に数字だけでは比較できないとは言いつつ、やはり費用対効果、当然プライスレスの部分、費用対効果でははかれない部分があるのは認識していますけれども、あまりにも差があるのではないのかなというふうに私は考えてしまいますけれども、改めていかがですか。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) 単純にそこの260万という中に、ほかにも違った部門での人件費とかということも見られているのではないのかなというふうに推測をいたしますけれども、本当に移住の施策に関しては各市町村でいろんなことをやっていますので、そういった意味ではうちは移住してきた方々に対する支援策というのが少し足りないのかなというような印象は持っておりますので、その辺、財政状況にもよりますけれども、少しいい方法があればまた違った結果が出てくるのかなというふうな考えでございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 今恐らく全国各地人口がシュリンクしていく中で、移住定住ということで手を打っていると思います。恐らくどの市町村も何らかの形でやっているかと思います。そこで、戦略的に例えば伊達市として、仕様書もありますけれども、いわゆる委託先のコミュニティ推進室とどの程度まで戦略的に詰めてやっているのか、そこの部分をお聞かせいただきたいなというふうに思います。東京から広い大地にイメージを持って移住定住をしたいわといったときに、例えばイメージするのは青い空、広い大地、農村地帯の十勝だったり、あるいは利便性の高い札幌だったり、北広島だったり、何かパンチとなるものがあるかと思います。では、その中で、先ほど部長も引っ張り合い、取り合いというようなニュアンスのことを言われましたけれども、伊達を選んでいただくために、北海道に興味を持った方たちが北海道の中でピンポイントで伊達を選ぶ、何を目的として選ぶのかなというような戦略的な詰めあればお教えください。
○議長(辻浦義浩) 企画財政部長。
◎企画財政部長(岡村崇央) 正直申し上げて戦略的に何かをやっているということはございませんけれども、実際に移住してきた方、または移住相談にいらっしゃる方のお話を伺いますと、やはりなかなかピンポイントでここにということではないような印象を持っております。北海道に移住したいのだというような漠然的なイメージは持っているのですけれども、いろんなところにお声がけをして、結果的にそこから聞く情報を集約したときに、あのまちはいいまちだよなんていうことで伊達市につながってくるというようなことがございますので、これはどこの市町村もそういった状況はあるかなと思いますし、先ほどから申し上げていますとおり、支援策のあるなしというのも一つの判断条件になろうかなというふうに思いますし、また住みやすさというところを重要視している方もいらっしゃるかなというふうに思いますし、どういったことが移住者に対してマッチするのかというのはなかなか難しいところではあるかなと思うのですけれども、そこも引き続き研究をしていきたいなというふうに思います。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 難しいのは重々承知ですし、この事業もう4年目になっております。そのタイミングでなかなか戦略的なものがまだという言葉が出る時点で本当に大丈夫なのかなと、すみません、思ってしまうところがあります。冒頭副市長、市長にも聞きましたけれども、どの市町村も苦労して、難しい問題だとは思っております。むしろ恐らく高い専門知識、豊富な知識を有するコミュニティ推進室でございますから、シンクタンク的な存在として立ち上げがなされ、委託をされたのかと思います。この辺が、後ほど芸術の部分で文化経済学でコスト病という話をしようかなと思いましたけれども、ここでもその話をさせていただきたいなというふうに思います。20年前に国立大学が独法化して、文部科学省がコントロールをしない代わりに自分たちでお金を稼げよというような独立行政法人化をした経緯があります。人口が減っていく中で、伊達市も稼ぐ力というようなことが総合計画にのっていますけれども、むしろコミュニティ推進室、民間の団体でありますので、補助金漬けにするのではなく、自分たちで事業も実施していただいて、むしろ十分4年間で下地はできたと思いますので、そこの部分でうまい利用の仕方があるのではないのかなというふうに思います。恐らく前職で堀井市長その辺がご専門だったかと思います。私の認識が的外れなのかどうか、その辺も含めて外部の外郭団体の活用の仕方、補助金の在り方、トータルでどう考えているのかお教えいただきたいなというふうに思います。
○議長(辻浦義浩) 市長。
◎市長(堀井敬太) お答えをいたします。
今ご指摘いただきました自ら稼ぐ組織となって、能動的に動いていくというのも一つの形だと思います。ただ、今までそういった事業委託という形でやっている中で、どこまでが収益事業としてできるものなのか、またそうではなくて市として収益性は上がらないけれども、やってもらわなければならないのはどの領域かということは整理しなければならないかなというふうに考えています。議員のご指摘のところはそのとおりかと思っておりますので、今後の在り方については検討してまいりたいというふうに思います。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) しつこいようですけれども、先ほど紹介をしました一般社団法人北海道移住交流促進協議会は、これが内訳がどうなっているのか分からないですけれども、むしろ事業収入のほうが多くなっております。事業報告書も出ておりますので、やり方はいろいろあるのではないのかなというふうに考えております。
この移住定住市民活動推進事業業務委託については、大きな柱が3本あって、今1本目の市の移住定住促進に係る事業について質問させていただきました。この後2つやりたかったのですけれども、すみません、時間配分が下手くそ過ぎてできなさそうです。これは次回に回したいなと思うのですけれども、最後に1点、この移住定住市民活動促進事業についての柱の3つ目、市民活動の促進に係る事業についてですけれども、こちらの部分について1点聞きたいなというふうに思います。市長もご記憶にあるかと思いますけれども、2月25日に社協主催のボランティアフォーラムで、室蘭のNPO支援センターの理事長さんが講演をされておりました。堀井市長も最後まで聞いていらっしゃったので、名指しで言われていた部分記憶にあるかと思います。すばらしいコミュニティ推進室があるのだけれども、何で奥まったところに位置させているのだというようなことを壇上から堀井市長名指しで指摘をした場面、私後ろに座って見ておりました。このコミュニティ推進室に委託をしている業務内容の中で市民活動の促進に係る事業、室蘭のそのNPOの方はもっと表に出てきてくださいというようなことを言っていたのではないのかなというふうに認識をしております。市長として、その話を名指しで受けて、その後どのように動いたのか、どのように考えたのかお教えください。
○議長(辻浦義浩) 市長。
◎市長(堀井敬太) お答えをいたします。
今ご指摘いただきましたとおり、私もあのNPOの方のお話すごく勉強になりましたし、その中で中間支援組織としてプレーヤーが活躍することの重要さ、そういったことをご指摘いただいたかなというふうに思っております。その中で、その後のすみません、具体的なアクションというところまでにはまだ落とし込めていないという状況ですけれども、いただいたご指摘の中でもっと前に出るというか、場所の部分というよりももっとどういうふうに市民と接続させる場を持たせるかというほうが重要なのかなというふうに私は話を聞いていて思いましたので、改めて今議員からのご指摘も踏まえて、ちょっと今後どうすべきかということは検討していきたいと思います。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) しつこいようですけれども、この事業、途中コロナ禍があったという不測の事態はあったにせよ、もう4年目になります。これから検討するではなく、速やかに検討する時期に来ているのではないのかなというふうに思いますし、課題は山積しているのではないのかなというふうに思います。
最後1点、市のPRにつきましては、先般新聞記事で見ました。地域おこし協力隊が商工観光課に配属をされ、その方が市のPR、情報発信を担うという記事を見ました。これだけを見ると、コミュニティ推進室に委託をしている部分と業務内容がかぶるのではないのかなというふうに思ったりもします。経済環境部長にお伺いしますけれども、そこの連携とかすみ分けとか役割分担とかというのは現時点でどのように考えているのかお聞かせください。
○議長(辻浦義浩) 経済環境部長。
◎経済環境部長(大和田一樹) 地域おこし協力隊は、今回提案型と申しまして、地域おこし協力隊に申し込んでいただいた方から様々な活動内容を提案していただいてございます。その中の一つにPR活動というものがあるものでございまして、市がやってほしいPR活動と地域おこし協力隊が今計画をしているPR活動、これがコミュニティ推進室のものと一致するかどうかということも含めて調整をしながら進めていくということになろうかと思います。いずれにしましても、自主性を重んじながら、活動をしっかり支えていきたいというふうに思ってございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 続きまして、次の文化芸術の部分に行きたいなというふうに思います。こちらのほうも同じような質問をさせていただきます。こちらも仕様書を事前に頂戴をしているのですけれども、伊達市噴火湾文化研究所の管理及び絵画教室等事業実施業務、2つ併せて1つの仕様書になっております。この2つを委託に出しているという理解でよろしいですか。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) そのとおりでございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 同じ質問をします、先ほどと。委託先と委託金額をお教えください。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) 委託先は同じく公社のほうでございます。委託金額ですか、あと。金額につきましては、6年度予算ベースで1,590万、約1,600万でございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 絵画教室で約1,600万、伊達市噴火湾文化研究所の管理で880万ではないですか。違いますか。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) 失礼いたしました。そのとおりでございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) そうすると、いわゆる予算書上の2つの事業を物産公社内のこちらは現代写実絵画研究所に委託をして、合わせて、事業は2つまとまっていますけれども、2,400万の費用を拠出しているということでよろしいですよね。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) そのとおりでございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) また同じ質問をします。こちらのほうの委託のプロセス、どのような形で委託をしているのかお教えください。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) こちらにつきましても先ほどと同様でございまして、随意契約でさせていただいております。抱えている職員の関係でございまして、あるいは絵画教室の継続性を考えて一者随契でやらせていただいております。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 形式は一緒で、随意契約だということで理解をいたしました。
予算書の中では、芸術文化振興事業の中の4つの事業がある中のそのうちの1つ、絵画教室等の事業に1,600万ということで理解をしております。この絵画教室、どのようなものなのか概要についてお教えください。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) まず、教室が今3種類ですか、やってございまして、まず小中高生を対象とした画家育成コースということで絵画教室1つ、それから大人を対象といたしました大人の写実コースということで、こちらのほうが通常やっている絵画教室でございまして、そのほかに1年間の特定の時期にリアリズム絵画セミナーということでもう少しレベルの高い事業を行ってございます。そのほか小中学生を対象といたしましたジュニア美術セミナーというものも恐らく夏休み、夏休みに行うようなこととなってございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 絵画教室を3種類やっているということですよね。画家育成コースと写実画家とジュニアということです。こちら調べるところによると、平成18年からもともと野田・永山塾という形でスタートしたものが今も継続しているというふうに考えておりますけれども、間違いないですか。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) おっしゃるとおりでございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) そうすると、約20年間、20年弱この絵画教室をやっていることになるかなと思います。表題にある画家育成コースですけれども、画家は育成されたのでしょうか。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) どこまでを画家と呼ぶかという部分もあろうかと思いますが、一応画家育成ということと、あと大人の写実絵画コース、こちらもまとめさせていただきたいと思いますが、18年からR5年度までということでございますと約780人ぐらいの方がいらっしゃったと。これは延べ人数でございます。ですから、実際に実人数だと何人なのということになってしまうのですが、実人数でいくと181人ですから、1人平均大体4年以上は在籍されているのかなと。卒業とかございませんから、かなり長くいらっしゃる方もいるようでございますが。そのうち、では画家って何人なのという話ですが、画家の定義をどうしましょうかという話になってしまうのですが、私どもでこの181人の行き先分からない人もいるのですが、把握している人の中でいいますと、例えば個展を開催したのは何人いると言われると、分かっている人数でいくと、同人も含みますけれども、4人です。それから、実際に絵で御飯を食べている、あるいは美術で御飯を食べているという方何人いるのというと、分かっている範囲では4人です。それから、世界的に、この世界だけになりますけれども、この絵画の世界でいうと世界的に名の通った人っているのかという話になってくると、2人ぐらいかなというような形になってございます。
以上です。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 画家の定義私も聞こうと思っておりました。職業人としての画家、アーティスト、芸術家としての画家、あるいはイラストレーターに代表される商業画家、いろいろあります。さらに言えばアマチュア画家、いわゆる趣味で描いている方もいます。アマチュアで絵を描くことで人生豊かになる人もたくさんいるのは存じていますけれども、やはりここは税金が投入されている、公費が入っているということの観点から、費用対効果ということを聞かざるを得ないかなというふうに思います。20年やっている中で、今個展を開いた方が4人とかということの数字が出てまいりましたけれども、かけた費用に対してこの成果ということに対してどのように総括をされているのか、認識をされているのかお答えください。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) 先ほど似たような話ございましたけれども、20年近くやっていればかけた費用って相当です。そこでもってこれをもって伊達市に何のメリットがあったかというのは、なかなか納得のいくご説明ができるものをこうですとお示しするのはちょっとやっぱり難しいかなと。ただ、さっき言いましたが、181人の方、全員伊達の方ではないですが、半分ぐらいは伊達の方でしょうか。こういう方々の文化度の向上とか、そういうところに全く寄与していないのかというと、そうではないのかなと。ただ、おっしゃるかけた費用に対してこれですよ、どうですかというものに関しては、我々は真摯に受け止めて考えなければいけない部分かなというふうには思います。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) すみません。非常に答弁も苦しいのではないのかなというふうに拝察をいたします。この後聞こうと思っていたのがこの181人のうち伊達の方は何人いたのですかということで、先ほどの同僚議員の質問にも通じるものがあるのではないのかなというふうに思ったりもしております。こちらも長くやっていて、それなりの実績もあり、認知もされているのは重々私も承知をしておりますけれども、やはりこれから先厳しい経済情勢、人口動態も迫っている中、今部長からも答弁ありましたようにしっかりと見直しをするときだと思いますし、答弁が苦しいということを議場で言うのもいかがかなというふうに思ってしまいます。
それと、今年もこの絵画教室募集をされておりますけれども、全て定員が若干名って書いてあります。これが非常に分かりづらいのですけれども、募集要項の中の定員若干名、これはなぜこういう表記になっているのですか。細かい話で恐縮です。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) すみません。若干名の表現の根拠まではちょっと私も分かっておりませんが、恐らく想像する以上に来てさばき切れないということがないので、手を挙げていただいた方は頑張って受け入れるということの若干名だと思います。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) すみません。笑ってしまって申し訳ないのですけれども、先ほど申し上げたとおり、2つの事業を合わせて2,500万の公費が入っている事業ということを考えると、答弁に関してはこれから検討しますとか、20年もやっていてそういう答弁なのかなというふうに、すみません、失礼ながら思ってしまいますし、要項についても恐らくというような枕言葉がついての答弁というのはいかがなものかなというふうに思ってしまいます。
続きまして、文化研究所です。こちらの部分でシャーマンコレクションというのがあるかと思います。こちら何年か前に教育委員会が作った図録でございます。これを見ると、相当文化的価値、資産価値のあるものが伊達にあるのではないのかなというふうに思っております。その資産価値、どのようなものと見積もっておられますか。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) 相当なものでございますが、こちらについて1点1点その価値を算定したことはございませんので、数字としてはちょっと申し上げにくいかなと。でも、かなりの金額ではございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) これを見ると、十七、八年前から預かっているというふうに書いてあります。その時点で価値がどのようなものか、価値が高いのは私も何となく分かりますし、出てくる名前も藤田嗣治とか、本当に高校の歴史で名前が出てくるような方の作品もあるのかなと思っております。1点気になるのが、これはウィキペディアの情報ですけれども、伊達市教育委員会に寄託されたコレクション約500点の絵画等々合計5,000点から成るとあります。この寄託という部分、耳慣れなかったので、ちょっと調べてみたのですけれども、これは所有権は伊達になくて、預かっているだけということでいいのでしょうか。何か民法上寄託ということが学説が諸説あると書いてあるのですけれども、この寄託という部分についてどのような扱いになっているのかお教えください。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) おっしゃるとおりございまして、まず所有権は私どもではなく所有者の方です。我々のほうがお預かりをしているということです。その代わり、お預かりしているのですが、我々のほうで活用させていただきたいときについては活用させていただくということはお認めいただいているのかなというところでございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 危惧するのが、相当な価値があると今部長がおっしゃったのですけれども、これ万が一伊達市教育委員会の過失で壊してしまった、汚してしまった場合の責任の所在というのはどのような話合いになっていますでしょうか。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) こちらにつきまして我々の内規といいますか、訓令という形で寄託の要領というのが定まってございまして、その要領に従ってお預けいただいているのですが、その要領は先方には一応は理解はしていただいて、その上で先方のほうから寄託の希望をいただいて我々が受け入れている形ですが、その点につきましては実は記載はございません。適切に保管し、管理するという項目しかございませんので、実際そうなった場合どうなるのかというところでございますが、お話としては相手方も信頼をして私どもに預けていただいて、私どもとしてはきっちり保管するというようなことになっているということでございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 相当な資産価値があるものを話合いできっちり管理するというのは、不安でしようがないなというふうに思います。
その相当な資産価値を保管するに当たって結構な金額、施設の維持管理もこれに絡むのかなというふうに思っていますけれども、しかるべき活用を寄託を受けてから具体的にどのように活用してきたのか。ここも、すみません、費用対効果の話になります。注意を払いながら預かっていて、必要なときに公開をするというのは理解するのですけれども、そこについて例えば毎年公開していますよとか、どのような活用の仕方があって、今後どのように考えているのかお教えください。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) まず、相当の数の美術品預かっておりますが、私どものまちには美術系の学芸員がおりません。こちらを専門的に扱える者がいないという中で、これを何とか活用しようということでどうしたかということなのですが、ご記憶あるかもしれませんが、北海道立近代美術館のほうにお預けする形で、向こうのほうでいろいろ飾るコンセプトですとかテーマを決めていただいて、あるいはキャプションなんかも作っていただいて、まずは近美で展示をしていただいて、その資産を我々のほうで何年かに分けてミュージアムで公開をさせていただいたというところで、ウィン・ウィンの関係で何とかそういうふうにやってきている感じでございまして、今後について、ここ数年シャーマンのものに関しましては絵画だったり、浮世絵だったり、写真もあったかな、そんな感じでテーマを変えてやってきているのですが、6年度はちょっと今お休みというような状況になっていますけれども、今後またいろんなところでそういうことで活用していただいて、また我々のミュージアムでも展示することができないかなということは考えていきたいというふうに思っております。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) 答弁るる聞いておりますと、やはり全てにおいて場当たり的な印象を受けてしまいますので、ここもしっかりと戦略を持って計画的にやる必要があるのではないのかなというふうに思います。
最後、すみません、1分しかないのですけれども、本屋さんの部分でございます。こちらについて、例えばほかの市町村でいくと公共図書館とまちの本屋さんと連携をしている取組などが出てきます。現状その辺、今後検討とありますけれども、何か図書館と連携をする考えとかございますか。
○議長(辻浦義浩) 教育部長。
◎教育部長(山根一志) ご指摘いただいたあれなのですが、それにつきましてはちょっと僕も意外だなと思ったのですが、これ文化庁とか文科省ではなくて、経済産業省のほうのあれなのです。そこを考えると商業的要素で考えているのかなと思いながらも、中を見ていくとやはりまちの文化度を落とさないためといいますか、文化度のために書店はやっぱり必要だ、残していこうということですが、いかんせんちょっとまだこの内容というのが見えておりませんので、これが出てきた時点で私どものまちとして取り組めることがあるのかどうかというのを考えさせていただきたいということでございます。
○議長(辻浦義浩) 小倉議員。
◆7番(小倉拓) すみません。時間がない中であえてこれを最後に入れたのが先ほどの物産公社、民間の株式会社です。民間の株式会社に何千万単位のお金を入れる違和感と、今部長がおっしゃったように経産省がやっていて、民間のまちの本屋さん、どちらも民間なのです。僕これを例え話としてちょっと入れたかったのが民間に対しての肩の入れ方のバランスの悪さということで、恐らく本屋さんが経産省からぽんと出てくると違和感があると同様に、コミュニティ推進室であったり……すみません。