伊達市議会 - 一般質問

・伊達赤十字病院について
・大滝区の振興について
・教育行政について

議事録

◆3番(阿戸孝之) 通告書に従いまして、一般質問させていただきます。大きな項目として教育行政についてであります。
 (1)、北海道立伊達開来高校についてであります。令和5年第4回定例会の一般質問でいただいた答弁の中に、伊達市からの補助金は一定期間を迎えた時点で検証し、支援内容等の見直しを検討するとありましたが、どのような検討がなされたのかお伺いします。
 (2)番目、伊達市立星の丘小中学校についてであります。星の丘小中学校は、平成18年4月1日に開校され、以来18年が経過する北海道で唯一の情緒障害児短期治療施設に入所する児童生徒が通う特別支援学級のみの学校であります。この学校の今後の在り方についてお伺いします。
 以上、2点でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

○議長(辻浦義浩) 教育長。
          〔教育長 影山吉則登壇〕

◎教育長(影山吉則) 阿戸議員の教育行政についてのうち、北海道伊達開来高等学校についてのご質問からお答えいたします。
 伊達開来高等学校は、市民の要望を踏まえ、市として北海道教育委員会へ市内2校の普通科高校の再編を求めて開校に至った経緯があることから、本市では令和3年度の開校時から同校の教育活動の特色化、魅力化のため、同校教育振興会への支援を行ってまいりました。支援内容の見直しにつきましては、新設校としての同校の教育課程が完成した令和5年度入学生が卒業し、教育課程が一巡する令和7年度時点でその成果と課題を踏まえて同校が教育課程、教育活動等の検証を行うことから、令和8年度の早い時期をめどに入学希望者やその保護者等に見直し後の支援内容を周知できるよう取組を進めております。
 次に、伊達市立星の丘小中学校についてでありますが、同校は児童相談所から措置され、児童心理治療施設に入所している児童生徒が通学する特別支援学級のみの学校です。同校は、病院と施設が隣接し、治療や療育的な連携を図ることができる道内では数少ない学校であり、今後も必要な学校との認識ではありますが、全道各地から児童生徒を受け入れていることから、今後の同校の在り方について検討してまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 順次再質問させていただきます。
 私が考える問題点というのが多岐にわたっていまして、質問が前後するかもしれません。いろいろまとめようと思ったのですけれども、なかなかまとめ切れませんでした。ご容赦いただきたいなと思います。その中で質問させていただきます。
 まず、この伊達開来高校に対する補助金なのですけれども、僕は前にも去年の12月にもこの場で質問させていただきましたが、やはり伊達市民以外に予算が使われていること、教育委員会の所管外の事業であること、それと地財法の観点からも本当に地財法の求めているものがそのまま法として認められているのかなと。何か法をかいくぐったような行為に思えてならないのです。それと、伊達市教育委員会が所管する本来の業務である義務教育が優先されるべきだと、こういう観点があるものですから、多岐にわたって質問させていただくことになります。まず、その最初の段階で僕が問題だと思っているこの問題は、教育委員会内で異議が出たり、議論された経緯ってございますでしょうか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) ご質問ありがとうございます。阿戸議員のご指摘、十分理解できるところではございますが、今議論をされたことがあるかというところでありますが、実は私前回所管の部分でご質問いただいたときに、ちょっと不正確な回答といいますか、あのとき資料を持ち合わせていなかったものですから、改めて資料を検証し直してみたところ、正確に申し上げますと委員会の中で伊達開来高校が出来上がってくると、準備を進めているという段階で、もともと当時の市長の政策判断ということが一番ではございましたけれども、いわゆる地域施策の地域振興の一環として高校の再編ということを進めるというところと、教育委員会のほうではいわゆる大学受験等を考えたときに進路の部分で非常に不利益があるというところの2本柱で検討してきた経緯がありまして、教育委員会といたしましてはおおむね教育課程の問題ですとか教員配置に厳しさが出るとか、そういうところを重点的にお話をさせていただいていたところでありますが、そういった一連の流れの中で地域振興策の一環として支援すべきだろうという判断がありました。そういった中において当時教育委員会の中では、そういった地域の振興策、地域施策の一環ということであれば、市教育委員会が所管するよりは市長部局の、これは市長部局に振って協議をしているわけではなくて、あくまでも私たち内部の協議のメモでありますが、企画ですとか例えばそういうところに所管していただくのもありなのではないかという議論のメモは残っておりました。それが2019年2月頃の段階ではありました。
 その後、ただそうはいっても学校づくりの真っ最中ということで、まず教育課程を最優先をしたり、学校との連携等々があるというところで開校を迎えたところではありますが、最終的には令和4年度、一昨年になるのですけれども、その中で伊達高等養護学校のほうも非常に市といろんな連携をしてくださっている経緯もあるので、市教委といたしましては学校教育課の企画総務係のところで道立2校を所管するというところでいくことになりました。その際将来的に教育委員会でずっと持つべきかどうかというのは後の将来の議論に回すこととして、ですからいわゆる行政組織上の規則の改正は行わず、規則の中にあるその他学校教育に関することという項目を当てるという押さえで現在に至っておりまして、繰り返しになりますが、所管は企画総務係のほうで所管をしている実態であります。そういった議論がなされてきたというところをお伝えしたく思います。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) なぜ所管外の事業をしているのかという経緯をちらっと今話していただいたのですけれども、私が聞きたかったのは、この予算を計上するときに、これ3年目、4年目になるのですか。教育委員会内で事業の内容の精査等、事業の必要性、これが優先されるのではないか、これが優先されるのではないかという議論はなされていますかって聞きたかったのです。その辺どうですか。
          〔何事か呼ぶ者あり〕

◆3番(阿戸孝之) もう一度言います。この伊達開来高校に対する予算、これを上げた段階で、議会に予算上げる前に教育委員会で精査されて、事業の順番を決めてやられましたかという質問です。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) すみません。理解いたしました。
 今の補助のメニューの柱については、既に開校のときに決まっておりますので、当然その中で様々な人数の問題ですとか当初の金額のいろんな差はあって、そういったところで学校のほうはカウントして、予算の相談に企画総務のほうに上がってきております。当然それは私たち教育委員会の中の部局の中でちゃんと普通の他の予算と同様に組織内の中で順番に検討して、そして最終的に市長部局と協議をして、議会のほうに上げるという一連の流れはほかの予算と同様であります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 多分こんな聞き方したらそうですと答えるのでしょうけれども、教育委員会内の特に学校教育に携わる職員の皆様が総意でこの高校にもつけるべきだ、例えば小中学校のこの予算本当は見たいよね、あったとしても高校先だと決めたのですね、職員みんなの総意で。それでよろしいですか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) そういう問題ではないかなというふうに私は考えております。当然長い経緯の中で小学校は小学校、中学校は中学校といろいろ予算あります。それ以外にたくさんの事務を抱えておりますので、たくさんの予算の項目が、科目というのでしょうか、そういったのがありますので、これが優先だからこれという考え方ではないと思います。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 優先順位はつけずに、では予算を組んでいるということでいいのですか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 若干語弊があるように響くのですが、優先順位、要するに高校か、義務教育かどうのというところのそういった科目ごとの優先順位を言っているのであれば、そういったところの順位はないというふうにお伝えしているところでありますが、ただ当然その時々の学校の目指すものですとか私たちがお願いしたいことですとか、そういったところの精査は当然あると考えております。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 分かりました。教育委員会全体とは言いません。学校教育に関わる職員全てが納得済みで執行されている予算でいいのですね。分かりました。では、教育委員会内でこれに対する異論というのはなかったですね。そういう話はされていますか。この高校に予算づけることに対する異議といいますか、異論はなかったということでいいのですか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 質問の根本のところがちょっと私理解しにくいところがあるのですが……

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 教育委員会全体の中で高校に予算をつけるべきだとみんな思っていらっしゃるかって聞いているのです。それは確認されていますかと。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 当時の段階でそのような方針で2校、先ほどの質問にもお答えいたしましたが、当時の流れの中でそういうふうに支援をしていくという地域振興策が出てまいりましたので、それに従って私たちは学校と相談をしながら準備を進めてきたという経緯がございます。ですから、それについて職員がいろいろ議論するということにはならないと思います。

◆3番(阿戸孝之) 議長、俺の聞いたことに答えていないから、議事整理してください。俺が聞いたことは違います。

○議長(辻浦義浩) 暫時休憩します。
          休 憩 (午後 1時13分)
                                          
          開 議 (午後 1時16分)

○議長(辻浦義浩) 会議を再開します。
 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) すみません。答えづらい聞き方でごめんなさい。もう一回質問聞き直します。
 開来高校に予算を執行することを教育委員会の内部では全員賛成しているのですか、賛成していないのですか、異論を持っています人はいますか、それは教育長として教育委員会の内部のことをどう統制しているのかと。下のほうの話聞いているのかなということがありますので、聞きます。イエスかノーかですよね。全員賛成している、賛成していない、このどちらかで答えてください。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) お答えいたします。
 予算編成と執行に関わってのことで、機関決定をしておりますので、私の押さえとしては組織として、その辺のことが阿戸議員はお気に召さないようなのですけれども、でも我々は行政組織、機関として決めておりますので、そういった形で我々は決めて進めて決裁を上げていくと。ただ、個々の職員の話ということになりますと、機関上は全員で決めて進めていっておりますので、私は全員が異論、それは信条の問題は分かりませんけれども、異論があれば当然言ってくる場合もあるのですけれども、この件についてはそういった流れではきておりませんので、そういう認識でおります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 直接教育長のところに異論を述べる人がいないので、ほぼみんなが異論を持っていないのだろうというお答えですね。間違いないですね。いいですね。僕のところには相当来るのです。現役の教育委員会の中からも、学校の現場からも、元教育委員会にいた方々からも、誰一人僕の前でこれ正しいよね、高校にやるの正しいよねと言ってくれた職員いないのです。多分ほぼ全ての職員と言っていい。これおかしいよねと。この予算つけるのは教育委員会ではないよねという意見が多いです。という声が届くのです。これは、人事権者である教育長に対する遠慮なのですか。僕のところに届く声、教育長には届かない、これ何でだと思いますか。俺のところに届く。教育長に届かない。何ででしょうか。どう考えますか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 私の人間性を問うているのかもしれませんけれども、そこについては私も何とも答えようがありません。ただ、お一人お一人の職員の思想、信条をファシズム的と言ったら乱暴な言い方かもしれませんけれども、そういったようなことで抑えるべきではないし、抑えるつもりも毛頭ありませんが、ですから個々にはいろんな場面でいろんなご意見持たれる方は当然あるとは思います。ただ、1つ物事を決めていくという段階ではちゃんとステップアップをして、最終的に財政当局との協議に臨んでおりますので、私なりが、あるいは私を含めて一部の幹部職員が暴走しているというような、そういった組織の展開ではございません。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 言葉尻をつかまえるようですけれども、職員みんなの声を聞くのがファシズムなのですか。逆ではないですか。みんなの声を聞くのがファシズムなのですか。僕はそう聞こえましたけれども。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) いいえ。私はそういうつもりで申し上げたのではなくて、私の言い方が悪かったらおわびをいたしますが、要するに私が一人ひとりに有無も言わさず、反対意見を述べようといろんな考えを言っても、とにかく俺の言うことを聞けという独裁的なやり方、そういうことを指したつもりでございます。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) そうですよね。独裁的なやり方、職員の声を聞かずに独裁的なことをやるのがファシズムなのです。だとすると、今のやり方はまさしくファシズムだと僕は思うのです。多くの職員から声を聞きます。多分ここにいる議員全てが聞いていると思うのです、職員の声。この場では絶対僕が正しいなんて言わないのです。なぜでしょうか。僕には分かりません。今本当にここにいる市長部局の方々一人ひとりに聞いてみたいけれども、恐らく答えは分かるのです。適正にやられていますと答えるのです。なぜでしょう。ふだんはちゃんと僕に賛同する方が多いです。今日も昼からの質問頑張ってくださいという声援が多かったです。まあ、いいでしょう。その件はいいでしょう。
 続きまして、次に移ります。教育委員会内部でこれはコンセンサスを得た行為はしていないと。職員一人ひとりの意思は確認していないと。ただ、組織として事業決定しているのだから、それに従うのは当たり前と、ここまでは当たり前です。あと、職員個々の内面は知らぬと、反対しようが、賛成しようが、とにかく事業決定しているのだからついてこいと、こういうことで私は認識します。とすれば、次は教育の現場なのです。教育の現場の声というのはどのように吸い上げていますか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 今高校の議題ですので、高校のことで答えてよろしいということでしょうか。

◆3番(阿戸孝之) 高校は所管外ですから関係ないです。高校のことは聞いていません。小中学校、所管であるから。所管である小中学校の現場の声をどう吸い上げていますかって聞いている。

◎教育長(影山吉則) 基本的には学校経営を管理しております校長、あるいはサポートして運営に当たっている教頭、校長、教頭を通じて様々なことが上がってきますし、内容によっては、教育内容ですとか児童生徒のことであれば指導室に行きます。それとは別に例えば施設設備の問題ですとか、あるいは職員の服務の問題ですとか、そういったところは学校教育課に上がってくるという形で、きちっと報告がなされながら、それぞれが対応しているということになります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) それはそうですね。各セクションは、上がってくる要望なり、問題なりを処理していますよね。教育長はどうですか。その問題一つ一つとは言わないけれども、ある程度学校の悩みというのは押さえていますか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 私自身は、そのように組織として上がってくるものもあれば、そうではない場合もありますし、私に直接来るものもあります。ですから、内容によっては私が直接学校に電話をしたり、出向いたりということはやって、私なりには受け止めているつもりではありますが、議員がそのようにおっしゃるのであればまだまだ足りないということなのかもしれません。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 先にこの話の質問の結論というか、言いたい質問先に言いますけれども、小中学校に予算はちゃんと届いているのかという観点なのです。僕は、この高校に対する補助金は最初から賛成していました、これが1回目に出たときから。いい事業だなと思っていましたけれども、年を経るごとに現場からの声が聞こえるのです。小中学校先ではないのかと。なぜ我々はこれを我慢しなければいけないのだと。あの3,000万あったら、これ簡単にできるよねという話が多々ありました。その1つでも言いますか。2つでも言いますか。例えば大滝のことでいいますと、大滝の小中学校で土日クラブ活動がありますと。歩いて通えません、電車でも通えませんというところはバスを使うしかないのです。バスは往復6本しかない。絶対に時間合わないのです。そうすると、父兄が送り迎えをしていたと。これはPTAの中でも出たのでしょう。僕にも相談来ました。学校の費用で何とかなりませんかと。ならないのです。それで、我々は、伊達まちカードの失効ポイント、あれを教育に使えということで、あれを補助をもらいましてそれに充てた経緯はあるのですけれども、あれはもう解決したのですか。ちゃんと市から出るようになったのですか、教育委員会から。

○議長(辻浦義浩) 教育部長。

◎教育部長(山根一志) 前大滝総合支所長ですので、経過は知っております。阿戸議員のほうからそのお話をいただきまして、伊達まちポイントカードを使ったらいいのでないかという提案をしたのは僕でした。ただ、あれ自体はたしか3年ぐらいしか面倒見てくれないということで、その時点で正直私の立場ではこれで3年間は何とかなるかなと。その後ということに関しては、私の記憶ではPTAのほうで何らかの収益事業等を行って、そちらのほうでそういう費用を賄っていければということをおっしゃっていたような気がするのですが、残念ながらコロナ禍になってしまって、多分いろんな例えばバザーだとか、そういうお金を稼ぐ事業がなかなかできなかったのだと思います。それについてちょっと私がちゃんと目を配らせればよかったのかもしれませんが、正直その後のフォローについてまでは次の担当に引き継げなかったということからしまして、教育委員会でも予算措置してございませんから、ただいまその点については市のほうからは支援してあげられていないというような状況かと思います。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) よくご存じですね。そうなのです。教育委員会からの予算は望めないので、ほかから充用したのです、ほかから。そのときもこれ市で見てもらえないのだろうかということで議員の立場で質問も受けました。僕の答えは見れませんという答えです。これって正しいのかなと思います、今でも。
 ほかにも例えば市内の中学校で、吹奏楽部でしょうか、楽器を買うということがございます。伊達市は、幸いなことに購入費用は補助しているようですが、メンテナンス費用というのはどうなっていますか。メンテナンス費用は出ないのです。
 それと、中学校のクラブ活動のお話をさせてもらうと、地域移行が始まって、まず保護者はPTA会費を払います。そのほかに体文の経費を払います。それプラス部活に入っていない子たちは、スポーツ藍さんに月謝を払って見てもらうことになるのです。PTA会費はいいでしょう。保護者の教育にもなる事業ですから、それはいいとして、体文の費用と月謝、スポーツクラブへの月謝、これって二重払いになっているのではないかなと。それと、体文に関して言わせてもらうと、部活していない人は関係ない話なのです。部活をしていない人からも徴収すると。これって保護者から取るべきなのでしょうか。市で見るべきではないかなと。これは義務教育なのです。僕がその後に言いたいのは分かりますよね。こういうことを我慢して高校に金出すのかというところなのだ。まずは今言った体文の二重払いとか、スポーツ藍さんへの月謝の問題とか、これはやっぱり保護者が払うべきだと思いますか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 現状としては、今地域部活動移行させていただいておりますけれども、それについては市のほうで予算化してやっておりますので、保護者ですとか、いわゆる学校のほうからお金をいただいているというような状況ではありません。それで、もしかすると以前何かの会議でどなたかが将来そういうこともあり得るのでないのというようなお話をされた方がいたというような話は聞いてはおりますけれども、現状としてはそうなっていないところであります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) この現場というのはPTAのことを僕指すのですけれども、PTAの仲間からPTAの総会資料を頂きまして、そこに書かれていたのです。二重払いの問題があるよねと、これは解決しなければいかぬよねということが書いてございました。もしそれがそのPTAの誤解であれば私ちゃんと申し上げますけれども、間違いなく父兄に求めていないのですね、クラブ活動に関しては。月謝は教育委員会持ちで間違いないですね。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) いわゆる月謝ということではないです。要するに予算の大半が指導に協力をしてくれていらっしゃる方々のいわゆるところの人件費になりますけれども、それが主でありまして、普通に学校で部活をやっていても個々で例えばいろんな用具を買うとか、そういったような個人負担のものは当然あるでしょうから、個人負担が全くない部活動というのはあり得ないのですけれども、そこのところがちょっと伝わり方が違っていたのかなというふうには思います。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) これ恐らく部活に入っていない子たちなのです。部活動に入っていないスポーツやる子たちなのです。それは学校で見ないのです。僕間違っていますか。その部活に入っていないスポーツやる子たちが学校でというか、教育委員会で費用持ってくれるのですか。実際に月謝を払えという話になっているというのは僕は見ましたけれども。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 私はちょっとそういう認識ではおりませんので、学校の資料も含めて後日整理をしてお答えしたいというふうに思います。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) そうすれば、教育長の認識としては、部活やっていなくても、部活の中に入っていても放課後運動やる方々には負担をかけないと。個人の靴だ何だはそれはそうでしょう。個人で見るのが当たり前です。それは負担かけていないということで、ちょっと私はそのPTAの方と会ってもう一度話し合いたいなと思います。
 それで、僕が今話したのは、現場の教員から聞いた話、校長から聞いた話、PTAから聞いた話がそうなのです。もう一個だけ、大滝の小中学校に太鼓があるのです。これは、大滝の徳舜瞥学校できる前、大滝小中学校ができる前、大滝には3つの小学校があったのです。本町小学校、優徳小学校、北湯沢小学校、その3校統合の象徴として太鼓を残したのです。太鼓を皮、あれの張り替えって30万ぐらいかかるらしいのです。その費用がないといって随分時の校長も悩んでおられました。それで、さっき教育部長がおっしゃったようにPTAを中心とした地域の大人たちがほかのまちへ行って出稼ぎをして、その費用を賄おうねと。大滝だけのイベントではあまりにも額が少ないので、そういうことで30万を目標に集めようとしていました。この費用ってやっぱり出ないのですか。教育委員会からの費用で出ないのですか。

○議長(辻浦義浩) 教育部長。

◎教育部長(山根一志) 太鼓ということで、個々の話になりますとちょっと私が大滝にいたときにはその話は相談はされた記憶がないのですが、今からその話をされるということであれば、出ますというふうなことはなかなかここで断言できませんが、逆に言うと出ませんとも言わないので、検討させていただくことになろうかなというふうに思います。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) この話は大滝の話なのですけれども、部長が支所長となる前からのずっと課題でした。検討してくれるということです。これは大滝の太鼓だけに限らないのです。各学校でいろんな悩みを持っているのです。それはお金がないなのです。そこで現場から出ている声は、何で高校に3,000万出すのだと。だったら、こっちに回してくれよというような切実な願いなのです。これは、この声は聞いたことありますか、教育長。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 申し訳ないのですが、私はそのような声を直接聞いたことはありません。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) そうですか。裸の王様になっているのではないですか。現場の声が聞けない裸の王様になっているのではないですか。僕は何回も聞きます、この話。しかも、PTAの当事者として僕は受けていました。なぜ払えないのだと。では、なぜ大滝小中学校の太鼓の皮の修繕費は教育委員会で出せないのですか。出せない理由教えてください。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) いや、今部長がお答えしたとおりで、今後の検討課題かなというふうには思います。ただ、今裸の王様という言い方については私は非常に、そのようなつもりでやっているわけではありませんので、その部分は撤回いただきたいと思います。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 撤回はしません。
 それでは、理想の教育、特に我々伊達市が所管している義務教育の理想の形、これは教育長お持ちですよね。絶対持っているでしょう。その実現に向けて、脇目を振らず義務教育の現場見ていますか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 逐一毎日授業を見ているわけでもありませんし、いろんな面で議員ご指摘のところで私が足りないところは多分あるとは思います。ただ、私としては、もともと教育長になったときから申し上げておりますけれども、やはりそれが今だて学という形で1つ教育の中に位置づけさせていただいて、学校と一緒になって頑張っておりますが、地域の将来を担う人材の育成に向けて、小学校、中学校からきちっと地域を理解し、そして課題を発見して、いろんなことを組み立てていくという授業展開をしておりますので、私はそれが今教育現場で非常に重要なことだというふうには思っております。そして、それが引き続き道立学校のほうにつながっていって、伊達市全体として教育の底上げができるような形を求めて今行政を進めているところであります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 理想の義務教育というのはお持ちなのでしょう。脇目も振らずやっていらっしゃるのでしょう。そうなると、どうしても触れざるを得ないことがあるのです。それは、去年の8月22日の話です。あの暑かった日。教育長は、朝起きて暑いなと思いましたよね。子供たち大丈夫かなと思いましたよね。部下に指示しましたか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) そのときにそれをもって指示をしたという事実はございません。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 暑さってその日だけではなかったのです。何日も暑かったのです。恐らくエアコンのない家庭が大半ですから、やっぱり睡眠も十分に取れていないのです。体力が落ちている中なのです。少なくても私も会社の経営者として、あの日は現場は休みにしました。有給で休みにしました。そう思わなかったですか。まさか今日体育やらないだろうなと思わなかったですか。体育やらせるなよと思わなかったですか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 私の指示の部分でいきますと、これは言い訳でも何でもなくて、災害的な暑さというという捉え方も当然ありますから、結果的に今思えばそういう対応も私自身できたのかもしれませんが、基本的に学校の教育課程の実施、その日はすべきかどうかも含めて校長がまず判断すべきことで、そのように毎日行われております。ですから、私が逐一いろんな場面で口を出すということは避けねばならないところもありますが、ただその8月の時点のお話をされるのであれば、やはり結果的に非常に痛ましい事故が起きておりますので、私自身非常にじくじたる思いと反省すべき点もあったなというふうには認識はしております。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 議場ですから、あんまり言いたくないのですけれども、これ僕の考えではないです。聞いた考えです。教育長が義務教育の現場に目が向いていないから、高校ばかりに目を向けているからという声もありました。僕は現場にいたわけではないし、教育委員会の中にいるわけではない。分からない。ただ、今おっしゃったように災害的な話、現実に起きているではないですか、事故が。防げなかったのです。その責任は長たる教育長の責任ではないですか。それは学校教育課長のせいですか。各学校の校長のせいですか。僕は、その受け止め方が甘過ぎると思いますけれども、いかがですか。

○議長(辻浦義浩) 暫時休憩します。
          休 憩 (午後 1時39分)
                                          
          開 議 (午後 1時40分)

○議長(辻浦義浩) 会議を再開いたします。
 教育長。

◎教育長(影山吉則) 義務教育に私が目が行き届いていないのではないかというご指摘でございますけれども、そのご指摘につきましては真摯に受け止めたく思います。ただ、私としては、様々な場面で義務教育の現場に対して目を向けておりますし、様々な予算措置をしたり、今はGIGAスクールの問題、ICTの問題あります。様々なことを取り組んできておりますので、そういった面で義務教育をおろそかにしているという意識は毛頭ありません。ただ、そういったようなご指摘があるということも私は真摯に受け止めてまいりたいなというふうには思っております。
 もう一つございました昨年の8月のその時点で私が指示をしなかったのかという部分をもって教育に対する責任感が足りないのではないかというようなご指摘だというふうに私は受け止めましたが、そういったご指摘であればそれは私としては甘んじて受け止めて、今後の行政執行に対して反映をしてまいりたいというふうに思いますし、学校の校長、教頭とも十分連携をしてきたつもりではありますけれども、連携が不足しているというご指摘なのやもしれませんので、さらにその辺は改善できるように努めていきたいなというふうには考えます。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 真摯に受け止めるのは当然ですよね、責任者ですから。それと、校長会、教頭会を通じて現場の声を聞いていくと。今まで聞いていなかったから、これから聞いていくということでいいのですか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) そういうことではございません。今までもきちっと聞いているつもりですし、そしてまた一方でご理解いただきたいのは、校長が学校の最高責任者でございます。校長の権限というのは当然大きく、それで学校経営をされているわけでありますが、それを私が飛び越して一人ひとりの先生に対して何かを聞いていくというのは、それはもう学校経営の管理形態を破壊するものでありますので、そういったことはご理解いただければというふうには思います。ですから、そういったことを踏まえながら、またそういった体制を配慮しながら、現場の声をさらに聞いていけるようにはしていきたいというふうに考えております。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) そうでしょうね。直接一々聞いていられませんから、校長、教頭を通じて学校の現場の話を聞いていくと。分かりました。あんまり言いたくないのだけれども、その校長、教頭も実はこういう話教育長にしないでくれと。うちの学校だとばれるのが嫌だと。何でですかね。薄々予想はつきますけれども。そういうことではなかなか現場の声って教育長に届かないのだなという思いになります。何とか現場の声が届いて、義務教育がお金がないだとか、お金が足りないだとかということなく、それは無駄なお金を使えとは言っていません。教育上必要だから、必要な金ならどんどん出しますという姿勢であれば、僕高校にお金出してもいいと思うのです。足りていないという声を聞くから、僕はこれ言っているのです。でも、教育長は聞いたことないと。現場から足りていないなんていう声は出ていないよと。それは、校長会、教頭会で出てこないからでないのです。今回の件だってうちの学校ってばれないようにしてくださいって言われましたから。そんなことを申し添えておきます。
 それと、もう一つ、前回の答弁書見た中に道立高校との連携が重要だから、昨今そうなっているから支援するのだと。そうであれば、伊達養護学校への連携支援というのはどうなされているのかをお聞きしたいと思います。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 道立の普通科高校2校を再編する時点のときに、既に高等養護学校の当時の校長先生には今こういう流れがありますというところで、高等養護学校さんのほうはどう考えますかということはお話は聞いております。ただ、その時点で校長先生が私におっしゃったのは、道立普通科高校の部分と特別支援の形態の高等養護学校とでは道教委からの予算のいろんな仕組みも違うので、当座今やれておりますから、特にお金の部分というふうに教育長が考えるのであれば、そのことは今のところはいいですというふうに答えていただいたことがあります。ただ、それ以降、ただそうはいっても具体的にいろんな形があったら相談してくださいという流れの中で、藍染めをやっていただくですとか、あるいは木工科に特に重点的にご協力をいただいて、いろんな成果を上げていただいておりますので、そういったところで教育委員会なり、市などが高等養護学校さんに何か協力していく、バックアップしていくような体制は取れるようにということで日頃連携を取っております。それが先ほども申し上げましたけれども、企画総務係を一応の窓口として、ただ状況によっては他課が入ったりして連携を取っているところではあります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) そうなのです。うちの教育委員会には所管する課がないのです、本来。それは所管事務にのっていないから。先ほども教育長おっしゃいました。所管事務替えするまで至らないと。なぜしないのですか。そしたら、堂々と出せるではないですか。堂々と予算も出せるではないです、僕みたいなチンピラにかみつかれなくても。ちゃんと所管として持てばいいではないですか、高校。なぜ持たないのですか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) それこそ先ほども申し上げましたが、教育委員会の中で議論がないのかというところにもつながりますが、当然議論がありました。それで、その当時の議論の中で市長部局が持ったらいいのでないかとか、当面学校が出来上がっていく中でまだ揺れるところがあって、教育課程と不可分な動きがあるから、やっぱり教育委員会が入っていたほうがいいのではないかと、教育委員会の内部でいろんな議論がありました。そういったところで当座いわゆる規則の改正は見ないけれども、所管としては企画総務係に置くということで内部で決定をして進めているところであります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 教育長は、それが正しいと思っているからやっていますよね。僕は正しくないと思ってやっているのだけれども、これどこまでいっても平行線なのでしょう。副市長、所管の問題、今現在所管外について予算執行していますけれども、予算計上と予算執行していますけれども、副市長の立場からこの所管の考え方って正しいのですか。どう思われますか。

○議長(辻浦義浩) 副市長。

◎副市長(星洋昭) 正確なことなのかどうかちょっとはっきり分かりませんが、小中学校は市町村の教育委員会、高等学校は北海道教育委員会というふうに主な所管委員会は分かれているというふうな認識でおります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) そうですね。それで、その上でこの所管外の高校に対する予算を計上すること、例えばこれが許されるのであれば、どの課も必要だと思ったら予算つくれるのです、所管外でも。所管外が予算をつくるということはどう思うかと、財政規律の面からもどう思いますかとお聞きしたいです。

○議長(辻浦義浩) 副市長。

◎副市長(星洋昭) これも正しいかどうか分かりませんが、学校教育に係る本来やるべき業務については、所管の部局のほうで予算を執行していくというようなことがあると思います。北海道の道立高校についても北海道が必要な予算の執行をするべきといいますか、当然なのですけれども、例外的に伊達市にとって教育委員会が正しかったかどうかというのは、教育費でも総務費でも行政目的があればそういう執行の仕方があったのかもしれませんけれども、そこの議論についてはこの場で僕の口からははっきり申し上げるのはちょっと難しいかなと思います。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) これ以上突っ込んでも、当時違うセクションにおられたので。当時は私もいい事業だなと思いました。でも、これもう4年目の予算になるのかな。やはり教育委員会が持つべきではないなというのがまず第一感なのです。それは、学校教育という名の下に、高校教育という名の下に伊達市民以外にも税金が流れていくのです。これは、教育委員会が所管したからなってしまったのかなという気がするのです。例えば大学受験で、入試で北大並みの難関校に入学したら50万円というのがございました。今年度何名対象で、何名支出して、何名が伊達市民でしたか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 報告上がっているのは、1名が申請して、1名が通って、1名に対して支給決定されているというところであります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) その1名よく存じています。伊達市民でした。ちなみに、伊達市民で高校生で伊達開来高校以外で北大並みの難関校に合格した人いますか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 今年度がいわゆるところの初の卒業生ではありますが、おりません。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) いや、開来高校ではないです。伊達市民でほかの高校に行っていて難関校に合格した人は何名いましたかって聞いたのです。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 今各高校は具体的にそれを発表いたしませんので、私のほうがそれを正式に聞くということはできません。ただ、年によってはうわさで、市民の子でこんな優秀な、東大に受かりましたというのがうわさのように入ってくることはあります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 僕そこが問題だと思うのです。開来高校の子に関してはちゃんと把握している。同じ伊達市民ではないですか。同じ伊達市民の高校生なのです。なぜその子たちに目を向けられないのかなと。これ教育委員会がやっているからなのですか。所管替えれば問題解決するのでしょうか。不明ですか。知らないと。どこの大学行こうが知らないと。開来高校以外知らないということでいいですね。これが本当に予算の執行として正しいのでしょうか。僕はもう一度問いたい。教育長は正しいと思っているからやっているのでしょう。教育委員会の皆さんもそうなのでしょう。ほかの部局にも一人ひとり聞きたいところですけれども、皆さん正しいと言うのでしょうね。と言うのです。そうでしょうか。皆さん、もう一度考えてくれませんか。伊達市民で置き去りにされている子たちがいるのです。しかも、その子たちは高い目標を持っている。東大行こうと考えている人もいます。でも、私が東大行っても50万もらえないのだよねと。でもねと。お金で大学行くのではないだろうと。難関大学を目指すのは、50万もらえるからではないのです。俺教育上どうなのかな、人参をぶら下げて難関校を目指させる。もっと教育的配慮というのがあってもいいのかなと思います。それと、開来高校以外に行っている高校生、伊達市民なのです。その人たちへの目も向けてほしいと思います。どうですか。そういう観点から見直す考えございますか、教育長。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 見直しについては、最初の答弁で申し上げましたが、スケジュール感を持って見直しの作業を進めてまいりますので、そういったことで高校との連携は取ってまいります。ただ、議員ご指摘の中にあった伊達の開来高校以外に市民のお子様で当然市外に通っている子たちのもちゃんと把握せいとか、あるいは目を向けれというようなお話だというふうに聞こえたのですが、確かに心を向けていないわけではありませんけれども、実際に例えば伊達市内の中学校を出て札幌行ったり、本州行ったりという子もいて、結構離れていく子も多いです。それらを全て把握することはできませんし、例えば室蘭に行った子供たちの内容について私のところに情報が上がってくることはありません。たまたま開来高校はこういったような連携をしていることから報告が上がってくるから把握ができて、予算執行の問題もありますから、開来高校はそのように報告して連携を深めていただいていることにはなるのですが、そういったところが実際の実務ではあります。ただ、議員がおっしゃるような部分で目を向けるという部分については私もやっているつもりではありますので、今後も引き続きそういったところはきちっと目を向けていきたいし、心を砕いていきたいというふうには考えてはおります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 言葉尻つかまえるようでまた失礼なのですけれども、目は向けているけれども、確認していない、分からない。それが目を向けることなのですか。それは、転校していった人たち、引っ越した人たち、中学まで伊達にいたけれども、高校からほか行ったよと、そこまで調べろなんて言っていません。今伊達に住んでいて、ほかの高校に行っている子たち、その進路心配にならないのですか。まあ、いいでしょう。これ以上言っても、教育長は心配にならないからこうしたと思うのです。さっきも言ったかもしれませんけれども、前回の質問の答弁が今の3年生、つまり今回卒業された方々です、卒業することが一つのめどかなと、この予算の在り方について。これは今年度予算にどう反映しましたか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 今年度予算の中でも学校といろいろ協議をして、担当者のほうでまず一旦詰めながら予算を上げておりますので、そういったところでやっておりますが、反映も当然内容によってはされているかというふうに判断しております。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 僕ここで終わるのかと思ったのです、この事業が。今の3年生が卒業することが一つのめどかなと。それは、毎年見直すことをおっしゃっているのではないですか。毎年の予算編成の中身。僕はこの事業について言ったのです。やめるべきだと言ったのです。そしたら、今の3年生が卒業することが一つのめどかなと答えた。これやめることの前提ではなくて、更新のことなのですね。それはどんな予算でも毎年更新します。それを一々何年をめどになんて言うのですか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 自治体の予算は単年度でありますので、その都度やることになりますけれども、ただし学校教育、とりわけ義務と違って高校の場合は入学の前の時点で説明をされた状態で卒業まで進むと。細かな微調整は当然あり得ますけれども、それを高校の範疇の中では契約という言い方をしていますけれども、生徒や保護者に対して契約的な説明をして、それを判断して入学をしていただくと。これがいわゆるまだ入試があるという、選抜制のある高校という、高校自体がそういう制度ですので、そういったような考え方にあります。ですから、入学したときに説明をした子たちが当然卒業する時点まではそのような形でいきますので、それで先ほど答弁をさせていただいたような一応スケジュール感で進めることになるというふうにお話ししたところです。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) そうすると、これずっと続けることになるのですか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 今の2年生になりますけれども、去年入っています。そこでようやく教員が全部そろって、想定した教育課程で、教員のそろい具合によっては修正を一部したところもあるようではありますけれども、それで一応教育課程が全学年正式にそろったのです。そして、それでワンクールといいましょうか、一巡をしていって、その3か年の予定していた教育活動がどうだったかというのを教育課程も含めて学校がこれから検証すると。それに対して市としては、今までやってきたメニューについていろいろ課題や何かを精査して、中身を整理したり、あるいは支援の仕方、在り方についても整理をして、見直しを進めていくということでお話をいたしました。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) そうですよね。入試の前に説明しているから、入学のときにはもうそれが条件になっていますよね。それがワンクール、3年続くのだと。どこかでやめない限りずっと続きますよね。ワンクールがツークール、3クールと。来年の春の段階でまたこの条件出すのですか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 先ほどもお話しいたしましたけれども、今の2年生、要するに来年3年生になります。ですから、今の2年生が1年で入学したところで完成したので、そこが新設校としての教育課程が完全にそろった中でのスタートなのです。ですから、今の2年生が来年になって、そしてその子たちが卒業を迎えると。その卒業を迎えたところで、この教育課程について検証していくということになります。それで、なるべく早く作業を進めたいというところで申し上げたところであります。今見直しというところの作業になりますけれども、議員はもしかしたら廃止ということを前提におっしゃっているのかもしれませんけれども、それはまた一つの柱になるのかもしれませんが、我々としてはあくまでも今のメニューの是非について見直しをしていくと、あるいは支援の内容について見直しをしていくという前提で今高校側といろんな調整をしているところであります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) やっと意味が分かりました。僕の見直しはやめることだったのです。教育長の見直しは変えていくことだったのですね。だから、ずっと続けていくということでいいのですものね。分かりました。私はそれ異論を持っていますので、今日は時間がないので、これ以上やりません。ただ、あらゆる機会を通じてこの問題また触れていきたいと思うのです。もう一つ言うと、来年度の話になると、教育長の任期っていつまででしたっけ。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 私はこの11月までです。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) だとしたら、多くの職員と多くの議員が問題だと思っているこの予算を任期中に終わらせたほうがいいのではないですか。次の新しい教育長に渡したほうがいいと思うのですけれども、その辺はどうですか。

○議長(辻浦義浩) 教育長。

◎教育長(影山吉則) 答弁の中でも触れておりますけれども、市として2校を1つにするという流れの中で、市の施策として補助をしたいというふうに当時のトップの判断があって、そして具体的に教育委員会のほうで作業を進めよという形でやってきましたので、私の判断でこれを廃止するということにはならないのかなというふうには私自身は今思っているところであります。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) では、これやめる、やめないって誰の判断で決めるのですか。教育長がやめる、やめないの判断するのではないのですか。部長なのですか。誰がこの判断をするのですか。市が決めたから、市がずっと永続的にやるということなのですか。では、市の皆様方みんなこれ納得しているのですか。みんなに聞こうかな、では。

○議長(辻浦義浩) 教育部長。

◎教育部長(山根一志) いろいろな問題ご指摘していただいたと思います。例えば平等性の問題、他の高校に通っている親御さんの気持ちになってしまうと、なぜうちの子はこういう恩恵を受けられないのかな、それから正当性の問題、もともと道とか国、いわゆる上級に当たるところに財政負担するということが本来であれば財政秩序の上から見てどうなのかなというところ、それから費用面、やはり人口3万ちょっとのまちで年間3,000万も負担するということに関してはいかがなのかという点をいろいろご指摘していただいたのだと思います。これについては、所管の話もありましたが、元をたどればなぜこういうことをやっているかということになると、伊達のこのまちにちょっと前まで高校、養護学校は置かせてもらいますが、高校は2つあったわけです。これが1つになりました。私たちのまちの唯一の高校です。この学校を未来に残していくために学校を盛り上げる、学校を魅力あるものにしていく、そういうものをやっていこうということで始めた政策であって、地域振興策だと思うのです。地域振興策という視点から見ると、本来教育委員会ではないかもしれません。ただ、当時、高校の校長先生も経験された教育長ですから、多分学校の教育課程、そういうものについて詳しいということで教育委員会のほうでやってくれという話になったのだと思うのですけれども、とにかく伊達市として意思決定して、伊達市でこういう方向性でやっていこうと決めたものをやっているわけですから、先ほどちょっと私3つぐらい疑問に思う点があるのではないかと言った点については、職員一人ひとり事務やっている人間だったら必ずみんなあれとは思う部分なのです。ただ、あれとは思いながらも、そういう方向性に向かって、こういうことで地域振興を市としてやっていくのだということで意思決定してやっているものですから、それに従ってやってきているということで、教育長この後見直すと言っていますので、見直す段階で、見直していきますと見直した結果当然全廃になる可能性もないとは言い切れませんが、かける費用等のバランスを見ながら、この先どういうふうに支援していったらいいのか、あるいは支援しないかもしれませんが、そういうことを検討していくというような形になろうかというふうに思います。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 分かりました。また次の機会がありますので、決算ですか、次は。やりましょう。話し合いましょう。
 それと、時間がないのですけれども、2問目行きます。星の丘小学校、これの結論を言います。今星の丘小中学校には伊達の子一人もいないのです。いないはずなのです。過去にも圧倒的に道内から来られている子が多いと。そういうことからすると、これ非常に大切な教育なのですけれども、我々伊達市が持つべきなのだろうかと。これはやっぱり国なり、道なりが持って、ちゃんとしたプロの教諭、今普通の小中学校と同じ人事異動の中に入っていますから普通の教諭が来るわけです。そうではなく、やっぱりプロの教諭、プロの見守り、そんなものもあるためには国、道が所管すべきと思いますが、どうお考えですか。

○議長(辻浦義浩) 教育部長。

◎教育部長(山根一志) まず、いろいろ昔有珠優健学園から移行したということの経緯についてはご存じだと思いますので、省かせていただきますが、おっしゃるとおり、平成18年に開校しているのですが、それから今年の春までで約300名の児童生徒が在籍しておりますが、そのうち伊達の子は何人いたのという話になってしまいますと3名です。パーセントでいいますと1%です。そういうことからすると、その1%の伊達の子のために伊達市立をもってやることについてはいかがかということをおっしゃられているのだと思いますが、もちろんそういうふうなのだけ見ますと、当然広域でやっている部分ですから道立なり、国立となるか分かりませんが、もっと広域でやるべきだというのは当然だと思います。ただ、財政面で見ますと、ここに小中学校と言っていますが、交付税の算定上でいいますと小学校1校、中学校1校という算定でいきますとそれなりの普通交付税の措置もいただいております。これに係る費用面というのと相殺した場合にどうなるかといいますと、実はそれで伊達市が簡単に言うと、もうかっているという言い方はよくないですけれども、要するに数字がプラスになるというふうになるのかというとそこまでもいっていないのですが、では持ち出しているかというと、実は持ち出しをしているような状況にもなっておりません。ただ、本来伊達市が全道のそういう部分の子供たちの社会的意義を持って伊達市がやっているというところですが、道に移管を求める前に、伊達市としてこの持ち方がいいのかというのは検討した上で、あるいは道のほうに配置教員等についての費用負担等をまた求めていくとかということで、ちょっと在り方は考えさせていただきたいかなというふうに思います。非常にいい問題点を指摘していただいたのではないかなというふうに思っております。

○議長(辻浦義浩) 阿戸議員。

◆3番(阿戸孝之) 費用面、予算面もそうなのですけれども、できた当初は道が深く関与したのです、すばらしい事業だということで。今その関与がだんだん薄くなってきているのです。それは道立ではないから。そういうことも含めて所管の考え方一緒に考えてまいりましょう。
 以上でございます。


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